2025.09.30
HPで動画を導入するのは【必ずしも良いことではない】!?
こんにちは、株式会社宿楽です。
昨今のホームページでは写真ではなく「動画」を導入する施設様も増えていますね。
皆様も一度は「流行っているから、自社のホームページにも動画を入れてみよう!」と考えられたことがあるのではないでしょうか。
「流行っているから導入する」
この考えは【間違い】です!
ホームページに動画を導入することは、メリットもデメリットも存在します。
「簡単に良いものが作れると思っていた」
「動画を入れて、逆に使いづらいホームページになってしまったかも」
と頭を抱えてしまう前に、一度本当に動画が必要かどうかを一緒に考えてみましょう!
そもそも【なぜ動画を入れることが「必ずしも良いことではない」のか?】
先ほどお伝えした通り、ホームページに動画を導入することは、メリットはもちろん「デメリット」も存在します。
メリットよりもデメリットが強く出る宿泊施設に対しては、動画を制作し導入するほうが大変な労力になってしまう可能性があるのです。
■動画導入のデメリット
1.予算や時間が必要
動画は写真と違い、様々な工程を必要とします。
そのため、時間・予算が写真に比べ非常に多くかかります。
『予算』
・写真 … 約5~10万円(1日撮り放題/加工等は含まない)
・動画 … 約30~100万円(撮影内容や機材・BGMの有無・動画分数などにより増減)
『時間』
・写真 … 約3~7日で納品(枚数により)
・動画 … 1~2ヵ月で納品(撮影内容や機材・BGMの有無・動画分数などにより増減)
『作成内容』
・写真 … 当日の撮影/現像(場合によって加工作業)→納品
・動画 … 打合せと絵コンテ作成/当日の撮影/編集作業/BGM作業/WEB掲載用の動画調整→納品
※当社調べ
写真に比べ動画は上記のように、作成するにあたって多くの工程が必要で予算も納品までの時間も大幅にかかります。
このように、制作を決めてから納品するまでに手間と予算、時間のかかる動画制作は、少しハードルが高いコンテンツでもあります。
個人経営の小さな旅館や民宿・制作の費用感が合わない宿泊施設は、無理に制作をしようとすると費用が足りず、ブランドイメージと合わないクオリティの低いものが出来上がってしまう可能性も。
2.ページの読み込みが遅くなる可能性がある
写真に比べ、容量が多くなりがちな動画ファイルは、ページ表示の際に読み込み速度を遅くしてしまう場合があります。
ホームページで利用している「サーバー」(ホームページデータを格納している部分)がどれだけ耐えられるかにもより、あまりにも容量の低いサーバーで動画を利用する場合、「サーバーの変更」から対応しなければいけない可能性も出てくることがあります。
そうなった場合は、さらにサーバー周りを強化する費用も掛かり、動画制作費用のみでは足りなくなってしまうことも。
・個人経営等の小さな旅館や民宿(立地や金額帯などによっては逆に動画映えする可能性もあります)
・制作費用に余裕を持たせることが出来ない施設
といった施設には、制作の労力の方が大きく感じられる場合があります。
■動画を入れることが【良い】場合は?
ここまで動画を入れることが合わない施設や、動画を制作するデメリットをご紹介しましたが、「動画を活用できる施設」や「動画を入れるメリット」を紹介いたします。
■動画導入のメリット
1.文字や画像に比べ、視覚的に情報を伝えやすい
旅館やホテルはいわゆる「現地での体験」をメインコンテンツとします。
この「現地での体験」は、もちろん文字や画像だけでもユーザーに想像させることは出来ます。
ただ、動きのない文字や画像は、見ているユーザーが持つ「想像力」に比例して伝わりやすさが変わってくると考えられます。
想像力の豊かなユーザーは一部分を切り取られた静的な文字や画像を見ても、想像を豊かに膨らませて補完できますが、現物を見ないと想像がつきにくいと思うユーザーも少なくありません。
そんなユーザーに向けては、静的なコンテンツよりも、動画のように動的にコンテンツを見ることが出来るものが存在した方が、圧倒的に「現地での体験」を事前に把握することが出来るのです。
「現地での体験」を事前に理解するということは、その分「この場所に実際に行きたい」という購買欲求を刺激することもできます。
例えば
・湯けむりの上がる温泉
・料理の量や食材、調理などのこだわり
・館内の雰囲気
・ドローンなどの空撮で施設の周りの立地を伝える
など、その場の一瞬の切り取りでは伝わり辛い現地の雰囲気を伝えられ、「思っていたよりも○○だった」などの後ろ向きな感想を防ぐ効果も見込めます。
これらはリアルな現場を感じられることにより「安心感」をもたらす材料となるため、「行ってみたい」という気持ちを後押しする効果もあります。
2.滞在時間の向上や離脱率の低下を防ぐ
動画は「全体を把握するまでに確実に時間がかかる」という性質を持ちます。
一目見てすべてを把握できる写真とは違い、そのものが持つ情報を得るためには動画を最初から最後まで閲覧する必要があります。
写真に比べ一つのコンテンツでストーリー性を持たせることが出来るため、ユーザーの関心をひきつけやすくページに留まり情報を得ようとする姿勢を引き出しやすくなります。
また、滞在時間が延びるということは、検索エンジンから見ても「訪れるユーザーが詳しく閲覧している=訪問者に価値のある情報を提供している」と判断されやすいため、検索結果などへの影響も良いと考えられます。
・動画映えするPRポイントがある(施設の広さやスケール、眺望、演出のある料理など)
・文字や写真では伝え辛いPRポイントがある
・ホームページの滞在時間や離脱率を改善させたり、ブランドイメージ向上の施策が欲しい
といった施設に向いていると考えられます。
結論
「流行っているから」という理由で制作をするのではなく、まずは「自分たちの宿には必要なのか」をしっかりと考える一歩をまずは踏み出しましょう。
「こういう動画を作ってみたい」「でも合うのか分からない」など、構成や魅せ方に悩まれる施設様もいらっしゃると思います。
実際に動画が必要なのか、必要ならどういったテイストが良いのかなど、細かなご相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。